第119章 一つずつ打破して降伏させた

 鈴木晶が会議室に入ると、そこにいた九人の大株主が一斉に彼に視線を向けた。

 しかし、立ち上がって挨拶をしたのは、そのうちの三人だけだった。

 残りの四人は傲慢な表情で、彼を露骨に見下している。

 さらに二人、視線を彷徨わせ、彼と目を合わせようともしない者たちがいた。彼と顔を合わせたくないようだ。

「申し訳ありません。この会議は本来三日前に開くべきものでしたが、私の都合で三日遅れてしまいました。皆様にお詫び申し上げます」鈴木晶は手にした茶封筒を置くと、まず深々と頭を下げて詫びた。

 株主の中で最年少の山崎玲央が、すぐさま口を開く。

「鈴木社長、そんなに畏まらなくても。俺たちは理解...

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