第149章 カップルが喧嘩した

田中唯はフンと鼻を鳴らし、自分も箸を取ると山崎玲央に料理を取り分けた。

「山崎副社長、これもなかなか美味しそうですよ。いかがですか?」

彼女が取ったのは、料理の付け合わせのセロリだった。山崎玲央はちらりと鈴木晶に目をやり、彼から放たれる殺気を感じ取った。

すぐさま、きっぱりとした口調で言う。

「私はセロリにアレルギーがあって、食べられないんだ」

「山崎副社長がセロリにアレルギーだなんて、存じ上げませんでしたわ」隣の石山さんが不思議そうに尋ねた。

杉原さんは笑って言った。「山崎副社長はセロリにアレルギーなんじゃなくて、人がお気に召さないんでしょう! こうしましょう、我々二人で交換す...

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