第199章 やっぱり君だと分かっていた

「唯、カメラを手に入れたぞ」

電話に出るなり、鈴木晶は嬉しそうに田中唯に告げた。

田中唯は口角を上げる。やはり、彼だった。

「今どこにいるの? 私がそっちに行く」

鈴木晶が住所を告げる。

意外にも、それはすぐ先の通りだった。

田中唯は言った。「そこで待ってて。すぐ行くから」

そう言って電話を切ると、駆け出した。

彼女があまりにも早く現れたのを見て、男は瞬時にすべてを察した。

「唯も俺と同じことを考えてたのか? だからここにいたのか?」

「ええ、まさかあなたに先を越されるなんて。誰かに頼むってわかってたら、私もわざわざ人を頼まなかったのに。五万円も余計に払っちゃった」田中唯...

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