第207章 社員の食事会を手配してください

コンコンコン。

「どうぞ」

 遥姉さんがドアを開けて入ってきた。

 田中唯は手元の書類から顔を上げ、尋ねた。「遥姉さん、何か御用ですか?」

 遥姉さんは首を横に振る。「ううん、別に。ただ、吉村さんの言葉で怒ったりしないでって言いたかっただけ。村上部長は確かに昔、彼によくしてあげてたけど、もう辞めた人だし、彼も村上部長のために辞職するわけじゃない。口先だけの威勢よ」

「分かってます」と田中唯は言う。「彼の言葉で怒ったりはしてません。でも、さっき彼に警告したのも本気です。今回私が我慢したら、彼は次もまた同じことを言うでしょうから。それに、彼は村上部長の仇を討ちたいわけじゃなくて、ただ私...

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