第208章 欲求不満なのか

田中唯に部署の飲み会に誘われた鈴木宏は、すっかり得意満面だった。

そのため、役員会議が終わった後もわざと少し残って、鈴木晶に自慢げに話しかけた。

「明日の夜、田中部長は帰りが少し遅くなるかもしれない。部署の飲み会をセッティングしたらしいんだ。予定を見たところ、食事の後にカラオケにも行くみたいでな。ああ、そうだ、俺も誘われたんだ。その熱心な誘いを断るに忍びなくて、つい承知してしまったよ」

鈴木晶は「……」と黙り込む。

「私に自慢してるんですか?」

「これ見よがしだろ? どう見たって自慢してるんだよ」

同じくその場に残っていた山崎玲央が、笑いを堪えながら言った。

「わけがわからない...

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