第230章 お前の女は俺の手の中にいる

「ごほっ、ごほっ……あんた、相変わらず力が強いわね」

 駆け寄ってきた渡辺静香に、田中唯は避けきれずに真正面から抱きしめられた。咳き込みながら、思わずそうツッコミを入れる。

 渡辺静香は彼女を解放すると、笑いながら言った。「あたしは心に問題があるだけで、身体は健康そのものよ。食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲んで、おまけに仕事もしてないんだから、力が有り余ってるのは当たり前じゃない。見てよ、あたし太ったと思わない? この生まれつき太らない体質が、ここに来てやっと二・五キロも増えたのよ」

「ふっくらしたわね。でも、もっと綺麗になった」

 田中唯は彼女をじっくりと観察する。もともと可愛ら...

ログインして続きを読む