第252章 行ったら死ぬだけだ

机の上の鈴木宏の申請書を見つけた鈴木晶は、驚きの表情を浮かべ、急いで彼をオフィスに呼びつけさせた。

「アフリカ支社への異動を申請するだと?」

「うん、兄貴がずっと、俺をそこへ行かせたいって言ってたじゃないか」鈴木宏は苦笑いを浮かべた。「今、俺が自分から申請したんだ。嬉しいだろ!」

「嬉しいわけあるか、馬鹿野郎」鈴木晶は罵った。「あれは脅し文句だ。本気で行かせたいわけじゃない。アフリカがどれだけ危険か分かってるのか? 戦争、疫病、いつ何が起こるか分からないんだぞ。それに、お前みたいな身勝手で衝動的な性格じゃ、行ったら死ぬだけだ」

「死んでもいいさ。どうせ生きてたって、何の役にも立たない...

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