第27章 彼に男と一緒に住まわせる

鈴木晶はスーツケースを部屋に運び込んだ。

田中唯は彼を見つめ、何か言いたげに口ごもっている。

「どうした?」鈴木晶が尋ねた。

田中唯はおずおずと切り出した。「静香はやっぱり女の子だし、それに普段から吉田部長のことを一番怖がってるんです。もし吉田部長と同じ部屋になったら、きっと悪夢を見ちゃう。だから……あなたと静香、部屋を交換してもらえませんか? あなたが吉田部長と同じ部屋で、静香は私と寝るっていうのは……」

鈴木晶は「……」となった。

「俺に吉田博文と泊まれって?」

「スイートルームですよ、ベッドが一つなわけじゃありません」田中唯は慌てて説明した。

鈴木晶は言葉を失う。

スイ...

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