第278章 第三者を疑う

細谷心晴は田中唯の哀れっぽい様子に呆れながら、席に着くとツッコミを入れた。「あなた、鈴木晶にもこんな風に甘えてるの? 道理で彼があなたにメロメロなわけだわ」

「彼にこんな風に甘えたりしないわよ。あなたにだけこうしてるの」田中唯は口元を綻ばせて言った。

「口説いてる? ってことは、私は鈴木晶とあのバカ弟を打ち負かして、あなたの心を射止めたってこと? まあ、悪くはないけどね。どうせ男を探すつもりもないし、いっそ私達二人でくっついちゃう? 私が稼いで家計を支えるから、あなたは見た目担当で。人生は短いんだし、適当にやってても一生は一生よ」

細谷心晴は瞬きをして、逆に口説き返した。

田中唯は驚...

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