第304章 彼はどうやってあちこちで人を誘惑するのか

 細谷心晴は、あたしを仲間に引き入れないと損をする、と言わんばかりの傲慢な態度だった。もし相手が鈴木晶なら、損をした方がマシだと、決して彼女を仲間には引き入れなかっただろう。

 しかし、原口春斗は違う。

 彼が細谷心晴に恋をしたその瞬間、彼の負けは決まっていたのだ!

 なので……

 二人はすぐに契約を交わし、プロジェクト「輝く」を共同で開発することになった。

 その知らせを受けた吉田陽斗は、怒りで我を忘れる寸前だった。

 原口春斗を呼び出し、顔を合わせるや否や、怒りに任せてグラスを投げつけた。

「馬鹿なのか、お前は? なんで細谷心晴と組むことに同意したんだ? あいつはお前を計算...

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