第308章 みんなの前で彼をすごいと褒める

小池朝陽が大股で入ってくると、本田司の挨拶にも、ただ淡々と頷くだけだった。

鈴木晶と田中唯には目もくれず、真っ直ぐに本田紗奈の前まで歩み寄り、彼女に手を差し伸べる。

「紗奈、いい子だ。降りておいで」

本田紗奈は彼を見つめ、本当にその手を取ろうとした。

小池朝陽は力強くその手を掴み、彼女を支えて降ろしてやる。

本田司たち三人はほっと息をついた。

鈴木晶はすぐに田中唯に言った。「帰ろう!」

あの狂人が降りてきた後、また自分に絡んでくるのではないかと恐れ、一刻も早くずらかりたかったのだ。

田中唯も怖かったので、ためらうことなく頷いた。

二人は意気投合し、本田司に挨拶もそこそこに、...

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