第330章 彼女にもっと多くの報酬を与える

帰り道、車の中で田中唯は鈴木晶の腕に寄りかかり、スマホで坂本グループをバイドゥで検索していた。

それに気づいた鈴木晶が、低い声で言った。

「調べる必要はない。俺は坂本グループの三男と知り合いだ。あの会社は映像事業から不動産まで、多岐にわたる産業を手掛けている。侮れない実力を持っているよ」

「彼が言っていた社長夫人って……」

「坂本莉々という女性だ。かつては坂本グループ傘下の映像会社の専属女優で、スーパースターだったらしい。その後、坂本会長に見初められ、引退して坂本家に入った。五年前、坂本会長との間に末の息子を産み、その褒美として坂本家から二億円と、海外の小島を一つ贈られた。ニュースを...

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