第335章 妻がデートに行くのを発見する

細谷心晴が注いでくれた酒だ。原口春斗にとっては、たとえ死ぬことになっても飲むしかない。ましてや、鈴木晶が隣で見ているのだから。

鈴木晶の前で恥をかくわけにはいかない。飲み続ければ間違いなく酔いつぶれると分かっていても、彼は飲み続けた。

だから、ほどなくして原口春斗はテーブルに突っ伏し、わけの分からないことを口走り始めた。

「意外と酒に強いのね。あれだけ飲ませてやっと潰れるなんて」

細谷心晴はげっぷを一つした。彼女も少々酔いが回っており、急いで酔い覚ましの薬を取り出して一錠飲んだ。

飲む前にすでに一錠服用していたが、この酒はアルコール度数が高すぎて、薬を飲んでも耐えきれなかったのだ。...

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