第357章 偶然にケンブリッジの後輩に会う

「あなた」

田中唯は大久保美雪を連れて歩み寄り、鈴木晶の名前を呼ばず、そう呼びかけた。

鈴木晶はすぐに立ち上がり、彼女を迎える。

「唯、ちょうどよかった。紹介するよ。こちらは小池さん、僕のケンブリッジ大学の後輩だ」

「まさか、もうご結婚されていたなんて」小池七緒は田中唯を見て、驚いたように言った。

鈴木晶は笑う。

「この歳で結婚なんて、普通だろ?早い奴は、もう子供が幼稚園に通ってる頃だ」

「鈴木さん、お上手ですね。七緒はあなたより二つ年下なだけですよ。それじゃあ、七緒が今まで結婚していないのは普通じゃないとでも?」隣の女性が冷たく鼻を鳴らして問い詰める。

鈴木晶は眉を上げた。...

ログインして続きを読む