第363章 汚い言葉を使わずに人を罵る

本田紗奈はカッとなった。妹を侮辱するなんて許せない。

 すぐに腕まくりをして、殴りかからんばかりの勢いだ。

 小池朝陽は慌てて彼女を制し、坂本優紀に向かって言った。

「坂本さん、お忘れですか? 私の従兄弟には、小池家の親戚しかいないわけではないんです。七緒が私の従妹を知らないのはごく普通のこと。私はそうお伝えしたはずなのに、坂本さんが信じてくださらないというのは、どうにも普通ではありませんね。坂本さんは本当にその名の通りの方なのか、それとも、わざと私に突っかかってきているのでしょうか?」

 坂本優紀は「……」と黙り込む。

 田中唯は思わず口元を綻ばせた。

 小池朝陽のような物腰柔...

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