第377章 これは職業病か

坂本優紀は平手打ちを食らい、腹立たしさとどうしようもなさで、顔を覆ったまま悔し涙を浮かべていた。

「いつまでぼさっと突っ立ってるの? まだ恥を晒し足りないっていうの? とっととここから去りなさい。あなたたちも見世物じゃないわよ、さっさと散って」坂本夫人はまず涙ぐむ坂本優紀を大声で叱りつけると、今度は野次馬たちに向き直って怒鳴りつけた。

その気迫は凄まじく、見るからに恐ろしげだ。

坂本優紀を震え上がらせただけでなく、周りの人間たちをも本当に威圧してしまった。

誰も彼女に逆らおうとは思わず、ばつが悪そうに散っていき、これ以上野次馬を続ける勇気はなかった。

本田紗奈と小池朝陽もその場を離...

ログインして続きを読む