第387章 彼には何も隠せない

 田中唯と本田紗奈は車に乗せられ、シートベルトを締めると、小池朝陽が言った。

「まず病院に連れて行って検査を受けてもらう」

「いいえ、私は大丈夫。家に送ってください!」田中唯は焦って言った。

 本田紗奈は慌てて口を挟んだ。

「だめよ。さっきは興奮してあなたのことを忘れてたけど、怪我がないかどうかわからないじゃない。今のあなたは私たちとは違うんだから。怪我したって平気な私たちとは違うの。だから絶対に病院で検査を受けなきゃ。お医者さんが問題ないって言ってくれなきゃ安心できない」

「紗奈の言う通りだ。やはり病院で検査を受けた方がいい」小池朝陽も同調した。

 二人があまりにも頑ななので、...

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