第408章 外に出て汚いものに出くわす

鈴木晶は田中唯を連れて有名なスタイリングサロンへ向かった。まさかこんな所で、よりによって坂本優紀に出くわすとは夢にも思わなかった。

坂本優紀は鈴木晶の姿を認めるなり、目を丸くして釘付けになった。

「鈴木社長? 私のこと、覚えていらっしゃいますか? 義弟と一緒に江城市へ行った際にお会いしたのですが」

鈴木晶は微かに眉をひそめた。厚化粧で実の母親すら見分けがつかないような女のことなど、覚えている方がどうかしている。

「悪いが、記憶にないな」

「ええっ、どうしてお忘れになったのですか? あの時、私にこう仰って……」

「坂本さん。奇遇ですね、またお会いするなんて」

田中唯が後ろから歩み...

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