第424章 怪我の功名で良いことをする

「もちろん、騒ぎなんて起こしてない。田中、あんたは正しいことをしたわ。ああいう図々しい女には、これくらいでちょうどいい。いい薬よ」

鈴木晶が即座に、正論ぶった口調で言い切った。

田中はくすっと笑い、彼の頬に両手を添えて覗き込む。

「……ってことは、昨日の夜は全然、心は動かなかったんだね」

「もちろん動いてない。でも腹は立った。あのスケバンにいいようにされるなんて思うと、ムカつくの。田中、私……汚れちゃった。まだ好きでいてくれる?」

鈴木晶は甘えた声を出し、そのまま田中にすり寄った。

田中は可笑しそうに笑って、やんわり押し返す。

「嫌いになるわけないでしょ。むしろ可哀想でたまらな...

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