第51章 ついに真実を知った

山口大翔は同僚と一晩徹夜で残業し、ようやく買収案の初稿を完成させた。

鈴木晶は田中唯を支社に送り届けた後、運転手に命じて自身を鈴木グループへと向かわせた。

「太陽が西から昇ったのか、鈴木社長がご光臨とは、一体どういう風の吹き回しです?」

山崎玲央は彼が会社に現れたのを見て、自分の目がおかしくなったのかと思った。目を擦って本人だと確認すると、思わず笑ってからかった。

「いい案件を持ってきてやった」

鈴木晶は山口大翔が作成した買収案を、山崎玲央に放り投げる。

山崎玲央は訝しげにそれを開いて目を通し、不思議そうに尋ねた。「どうして急にこの会社の買収を思い立ったんですか?」

「案はもう...

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