第7章 彼女を二千万で売る

「これをつけろ」

 田中唯が服を着替えて出かけようとしたところ、鈴木晶がいくつかアクセサリーを取り出してつけさせようとした。

「つけません。アクセサリーは好きじゃないので」

 一目見ただけで高価だとわかるアクセサリーだ。彼女にはつける勇気などなかった。

「つけろ。さもないと俺は行かない」鈴木晶が脅す。

 田中唯は眉をひそめた。

 どうしてこの人はこんな……。

 脅迫までしてくるなんて。

 しかし、彼の脅しは明らかに効果てきめんだった。一緒に実家へ帰ってもらうため、彼女は結局アクセサリーを身につけた。

 綺麗は綺麗だが、少々派手すぎる。

 鏡の中の、宝石でキラキラと着飾った...

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