第73章 あなたの利益だけを取ってはいけない

山口大翔が注文した料理は、言うまでもなく豪華なものだった。

花さんは、次々と運ばれてくる料理に目を見張った。見覚えのあるものもあれば、ないものもある。見覚えのある料理も、以前に姪の彼氏から何度も、非常に高価なものだと聞かされていたからこそ記憶に新しく、思わず感嘆の声を漏らした。「唯、あなたの旦那さん、すごいお金持ちなのね。一体どんなお仕事をしてるの?」

田中唯は気まずい思いをした。

鈴木晶が会長の家と何らかの親戚関係にあることは知っていたが、具体的に何をしているのかまでは知らなかった。

「食事に集中しなさい。プライベートなことを詮索するんじゃない」吉田博文が軽く咳払いをして注意した。...

ログインして続きを読む