第155章 彼女を倍の時間閉じ込める

「今日限り、お前から別荘の管理権を剥奪する」

一条裕也は疲労を滲ませて眉間を揉んだ。これ以上、彼女の尻拭いをするのは御免だった。

もしかすると、これまで自分が甘やかしすぎたせいで、彼女をここまで増長させてしまったのかもしれない。

少しは痛い目を見れば、成長する可能性もあるだろう。

そう考え、一条裕也は彼女に視線を向けることすらせず、冷徹に命じた。

「今すぐ一条家へ戻れ。一ヶ月の謹慎だ。反省するまで部屋から出るな」

「兄さん!」

一条愛莉は言葉を失った。まさか、弁解の機会さえ与えられないとは。

一ヶ月の謹慎?

それだけの時間があれば、あまりに多くのことが変わってしまう。

そ...

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