第156章 会議延期

藤咲花音は、お祖母様と共に山荘での一日をゆったりと過ごした。

お祖母様はこの場所をいたく気に入ったようだ。緑豊かな山々、清らかな水。都会の喧騒から離れた静寂は、心を安らげてくれる。

一日を通して、お祖母様の顔色が目に見えて良くなったのが分かった。

藤咲花音自身も少し疲れはしたが、お祖母様の嬉しそうな姿を見て、心から喜びを感じていた。

夕暮れ時、そろそろ帰ろうかというタイミングで、桐島征十郎から電話がかかってきた。

藤咲花音はちょうどお祖母様のそばにいた。

スマホを取り出した彼女の反応を見て、お祖母様はすぐに察したようだ。

「征十郎さんからの電話? 早くお出なさい。私は少し向こう...

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