第177章 彼に何の方法があるというのか

食卓に静寂が落ちる。

桐島昌英はちらりと爺さんの顔色を窺った。

だが、爺さんに口を開く気配はない。昌英は不満を抱きつつも、出かかった言葉を飲み込んだ。

食事が終わるのを待ち、ようやく彼は口を開く。

「翔太はわずか数年で、何もないところから青松商事をあそこまで大きくしました。私の考えでは、彼が青松商事を率いて桐島グループに戻れば、今後の発展にとって大きな助けになるはずです」

昌英の口ぶりは、桐島翔太への称賛に満ちていた。

爺さんはソファに腰を下ろしている。その傍らで、桐島征十郎が悠然とした手つきで茶を淹れていた。

桐島翔太は爺さんから一番遠い席で、行儀よく姿勢を正し、沙汰を待って...

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