第182章 助力

大谷徹のオフィス。

藤咲花音はドアをノックし、中から応答があるのを待ってからドアを押し開けた。

「大谷さん、マネージャーからお呼びだと伺いましたが」

彼女はデスクの前まで進み、行儀よく立つ。

大谷徹はニコニコと顔をほころばせた。

「まあ、座って」

藤咲花音は不思議に思いながらも、言われた通りに腰を下ろした。

すると、大谷徹は一通の豪奢な招待状を彼女の前に滑らせた。

「来週、A大学の創立七十周年記念式典がある。先生も出席されるそうだよ。どうだ、久しぶりに母校へ顔を出してみないか?」

招待状はA大学の伝統的なスタイルを踏襲した、洗練された重厚なデザインだった。

つい先日、藤咲...

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