第186章 ずっと待っている

病室に戻ると、お祖母様はすでに眠りについていた。

藤咲花音は本来、桐島征十郎のことについてじっくりと話し合いたかったのだが。

明らかにお祖母様は彼女を避けており、この件に関しては頑なな態度を崩そうとしない。

花音はそれが自分を案じてのことだと理解していたため、無理に眠りを妨げることはしなかった。

翌日、藤咲花音は早めに出社した。

予想通り、退社時間になっても桐島翔太からの返信はなかった。

花音は会社を出ると、タクシーを拾い直接別荘へと向かった。

玄関のパスコードは知っているため、そのまま解錠して中に入る。

どうせ桐島翔太とはまだ正式に離婚していないのだ、ここはまだ彼女の家でも...

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