第189章 傷害の故意

二人の警察官の存在が、リビングの空気を重苦しく張り詰めさせていた。

藤咲花音の心は冷たく沈んでいく。

「私ですが……お二人の刑事さんが、何かご用でしょうか?」

警察官は彼女を頭からつま先まで品定めするように見やった。

「傷害の容疑がかかっている。署まで同行してもらおうか」

藤咲花音は怪訝そうに眉を寄せた。

「傷害? もう少し詳しく説明していただけませんか?」

「詳細は署に着いてから、担当の者が説明する」

警察官の口調には、交渉の余地など微塵もなかった。

藤咲花音は唇を引き結び、それ以上の抵抗をやめて彼らの後に続き、パトカーへと乗り込んだ。

おおよその見当はついていた。十中...

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