第218章 始乱終棄

一条裕也が駆けつけたとき、桐島征十郎はすでに装備を身につけていた。

上半身は裸で、流麗かつ美しい筋肉のラインを露わにし、うつむいてボクシンググローブを整えている。

一条裕也は隣で着替えながら、ぶつぶつと文句を言った。

「誰がうちの桐島社長を怒らせたんだ? こんな真夜中に人をサンドバッグ代わりに呼び出すなんて」

桐島征十郎は答えなかった。

一条裕也は着替えを済ませ、スタッフにグローブをつけてもらいながら彼を振り返った。

その腕に巻かれた包帯を見て、一条裕也は面白そうに言った。

「へえ、怪我してるのか。それで俺に八つ当たりってわけか。誰にやられたんだ? 今の世の中で、あの桐島社長に...

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