第239章 どう確認するか

「それじゃあ、あたしたちはこれで行くね。カノン姉さん、バイバイ!」

佐々木舞はさっきまでの躊躇いをかなぐり捨て、待ちきれないといった様子で藤咲花音に別れを告げると、スタッフたちを急かして去っていった。

一行は大勢で賑やかに遠ざかっていく。

残されたのは、ルクのリードを握りしめて道端に佇む藤咲花音だけだ。

「ワンワン!」

今までお座りしていたルクが、急に興奮して尻尾を振り始め、花音の周りをぐるぐると回り出す。

藤咲花音はハッとした。家のお祖母様は、ルクを連れて帰ることを許してくれないはずだ。

これではどうしようもない……。

とりあえずタクシーを拾って、ルクだけでも桐島征十郎の元...

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