第24章 藤咲花音と連絡が取れない

夜が明けた。

張本社長は出社するなり、開口一番に藤咲花音のことを尋ねた。

「藤咲は来ているか?」

鈴木舞に問うも、彼女は首を横に振った。

「いえ、まだです」

張本社長は不機嫌そうに眉をひそめる。

「こんな大事な日に、あいつは何を考えているんだ。私より遅いとはどういうことだ」

時計を見るとまだ時間は早かったため、張本社長は催促こそしなかったが、鈴木舞に釘を刺した。

「もうすぐ桐島社長がいらっしゃる。全員、気を引き締めるように伝えろ」

鈴木舞の瞳がパッと輝く。

「はい、皆に伝えておきます!」

あの伝説の桐島社長だ! 普段はテレビの向こう側でしか拝めない雲の上の存在が、まさか...

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