第279章 結婚式

その後の数日間、藤咲花音は桐島征十郎と一切連絡を取らなかった。

そして、桐島翔太の結婚式当日を迎えた。

早朝、桐島翔太が選んだドレスが病院へと届けられた。

ドレスが到着した時、藤咲花音は洗面所にいたため、祖母が応対に出た。

祖母の手術は無事に成功し、数日間のうちにかなり回復していた。傷口にだけ気をつければよく、じっとしていられない祖母は、一日中病室を歩き回っていた。

「あんたたち、何者だい?」

大勢のスタイリストたちがぞろぞろと入ってくるのを見て、祖母は警戒心を露わにし、入り口に立ちはだかって彼らを中に入れまいとした。

スタイリストたちは顔を見合わせ、口を開いた。

「桐島社長...

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