第293章 アレルギー

ショッピングモール。

佐々木舞は藤咲花音に付き合ってあちこち見て回ったが、花音はなかなか決められずにいた。

舞もすぐには良いアドバイスを思いつかない。

彼女が普段プレゼントを贈る相手といえば兄の佐々木隆美くらいで、それも自分のお小遣いで賄えるちょっとした小物ばかりだ。

それに、兄とは幼い頃から一緒に育ってきた仲であり、何を贈っても特に気にするような間柄ではない。

彼氏へのプレゼントとなると、舞にはさっぱり経験がなかった。

最後の店を出たところで、舞はたまらず口を開いた。

「桐島社長って、何か好きなものあるの?」

花音は無意識に答えようとした。

しかし、いざ口を開きかけて、自...

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