第305章 出火

本邸。

桐島征十郎の一行が立ち去った後、桐島翔太もすぐさま後を追うように外へ出ようとした。

桐島昌英は何を考えているのか、彼を引き留めようとはしない。

桐島翔太は一直線に正面玄関へと向かう。

そこには大柄な男たちが数人、立ち塞がるように陣取っていた。現れた彼を見るその目は、警戒の色を帯びている。

「お前ら、何のつもりだ」

桐島翔太は不快げに眉をひそめた。

「ここがどこか分かっててやってるのか」

リーダー格の男が一歩前に出て、事務的な口調で告げた。

「申し訳ありません。桐島社長から、ご自身の許可なく何人たりとも本邸を出入りさせてはならないと厳命されております」

桐島翔太は鼻...

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