第311章 お願い

全ての手配を済ませ、桐島征十郎は病院へと取って返した。

戻る道すがら、佐々木舞に連絡を入れ、先にお祖母様を連れ出しておくよう頼んでおいた。

佐々木舞は二つ返事で承諾した。

お祖母様が病室にいないことを確認してから、桐島征十郎は藤咲花音の病室へ向かった。

彼が到着したとき、藤咲花音はちょうど眠りについたところだった。

あれほどのショックを受けたのだ。彼女自身はもちろん、お腹の子供のためにも、今はゆっくりと休んで体力を回復させる必要があった。

ドアを開けるわずかな気配に気づいたのか、藤咲花音はゆっくりと目を開けた。

佐々木舞からは彼が来ると聞かされていなかったため、枕元に立つその姿...

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