第371章 彼氏

若林勝則は、配信画面に映る藤咲花音と桐島玲子の顔を見つめ、険しい表情のまま黙り込んでいた。

付き添いの介助者が言う。

「桐島家の三お嬢さんが下にいらっしゃるなら、あの人たちもそう簡単には手を出せないはずですよ。あなたは安心して、ベッドで横になっていてください」

だが、あの連中が彼女たちに手を上げようとしているのに、若林がじっとしていられるはずがない。

「悪いけど……」

介助者に支えられて下へ行きたい、そう口にしかけた、その瞬間。

配信の空気が、がらりと変わった。

背景のざわめきの中、誰かが興奮気味に桐島征十郎の名を叫ぶ。

「えっ、桐島社長!? やば……かっこよすぎ! テレビと...

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