第394章 彼氏は金持ち

二人はまるで我が物顔で、藤咲花音の家のソファにどかっと腰を下ろした。

上仲秀范は部屋をぐるりと見回し、言う。

「やっぱいい家だな。相当かかってるだろ?」

その視線が、藤咲花音の顔に落ちる。

男二人に女一人。上仲秀范は、花音が逃げられるはずがないと踏んでいた。だから縛りもしていない。

花音は寝室の入口付近に立ったまま、二人に近づけずにいる。

上仲秀范の言葉を聞いて、彼らの目的をうっすら察した花音は、全身を強張らせたまま返事をしなかった。

上仲秀范は気にする様子もなく、勝手に続ける。

「A市でそこそこ貯めたってわけだ。いくらだ? 1億? まあ、少なく見ても何千万はあるだろ」

花...

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