第14章

「いい加減にしなさい!」大奥様はベッドの縁をバンと叩き、山口麗子を指差して厳しく叱りつけた。

「出てお行き。お前のそんな嫌味な言葉など聞きたくもない。

麻友は見舞いに来てくれたんだ、お前がとやかく言う筋合いはないよ! 出て行きなさい!」

山口麗子の顔色は青くなったり赤くなったりと忙しないが、さすがに大奥様に言い返す度胸はない。

彼女は山下麻友を忌々しげに睨みつけると、足早に病室を出て行った。

「お前たちも下がりなさい。麻友に聞きたいことがあるんだ」

大奥様は他の者たちも人払いをした。

病室のドアが静かに閉まり、大奥様と山下麻友の二人きりになる。

室内には一時、静寂が流れた。

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