第145章

二日が過ぎても、山口洸人は姿を見せず、橋本美波からの連絡も途絶えた。まるで一夜にして、二人が山下麻友の世界から消え失せたかのようだった。

麻友は、それも悪くないと思った。

一人で過ごす時間は気楽で楽しかった。毎日会社に行って配信をし、家に帰ってからも配信をする。日々の収益は数万円程度だったが、決して少なくはない額だ。

だが、彼女の配信があまりに単調すぎたのか、視聴してくれるファンの数は徐々に減り始めていた。固定のファン層はいるものの、収益は伸び悩み、会社のKPIには遠く及ばない。

麻友は焦りを感じていたが、それを表に出すわけにはいかなかった。

雨の降るある日、配信を終えようとしたそ...

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