第158章

ドアを開けた瞬間、ずっしりとした重い体が山下麻友にのしかかってきた。彼女は無意識にその体を受け止めたものの、男の体重はあまりにも重い。バランスを崩し、よろめいた彼女は、彼を抱え込んだまま絨毯の上に座り込んでしまった。

眉をひそめ、押し殺したような声で名前を呼ぶ。

「山口洸人」

だが、彼女の肩に顔を埋めたまま、山口洸人はぴくりとも動かない。

「ちょっと、起きてよ」

強張った手で彼を突き放そうとした山下麻友は、ふとその肌に触れた瞬間、異常な熱さにハッとした。

熱があるんだわ。

山下麻友は長い沈黙の末、結局、彼を冷酷に追い出すことはできなかった。骨の折れる思いで、なんとか彼を寝室のベ...

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