第177章

「どうしてそんなこと聞くの?」橋本美波はベッドの脇に腰を下ろし、親しげに山下麻友の手を握ると、ふう、と息を吐いた。「柚奈のこと、聞いたよ。気分が沈むのもわかる。でも、あれは本当に私とは関係ないの」

「だったら、どうして相手があなたの名前を出したの?」

山下麻友は、その柔らかな顔に惑わされることなく、すっと手を引いた。態度は異様なほど冷たい。

橋本美波はもう一度ため息をついた。

「あなたたちが言ってるその人、私、まったく知らない。小林柚奈に危害を加えろなんて指示する理由もないし。私と小林柚奈の間に恨みなんてないもの。わざわざそんなことする必要がどこにあるの?」

悔しさと困惑が滲んだ表...

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