第43章

山下麻友の就職活動は、まるで泥沼だった。いくつかの会社は面接までしてくれて、質問もそれなりに投げてくる。けれど結末はいつも同じ――「結果は追ってご連絡しますので」。

その「追って」は、二日経っても来ない。

二日続けて同じ展開を繰り返したところで、麻友はようやく、背筋に薄い冷えが走るのを感じた。

おかしい。どう考えても、おかしい。

彼女は以前、阿部雄輝のもとでそれなりの期間働いていた。今回の解雇理由だって「会社都合」扱いで、履歴書に泥はついていない。見栄えも悪くないはずだ。

それなのに、どこへ行っても決まらない。

三日目。病院から電話が入った。

「山下さん、できるだけ早く、医療費...

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