第46章

山下麻友は、山口洸人に強引に連れ戻された。

この別荘にはあまりに馴染みすぎていて、足を踏み入れた瞬間、麻友は窒息しそうな感覚に襲われた。

山口洸人は麻友をソファに下ろすと、水を汲みに立ち上がった。麻友はその背中を睨みつけ、声を荒らげた。

「いつまで縛っておくつもり?」

彼の手で結ばれたネクタイが手首を拘束していたせいで、彼女は抵抗することもできず、会社の人間に二人のもつれ合う姿を見られたくなくて、大人しく連行されるしかなかったのだ。

山口洸人はようやく彼女の手首からネクタイを解いた。それほどきつく結ばれてはいなかったはずだが、白い肌には赤い跡が残っていた。

彼はわずかに眉を寄せ、...

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