第7章

レコーダーから、はっきりとした音声が流れ出した。

『あの子には薬を盛ったわ。あんたたちは時間になったらあの子を襲って、必ず動画を撮っておくこと』

『覚えておいて、後で私がみんなを連れて不貞の現場を押さえに来るから。体に痕をたくさんつけて、淫売みたいに見えるようにしてね』

部屋は死んだように静まり返った。

藤井絵はその場にへなへなと座り込み、月城柊の手に掴みかかろうとする。

「柊君……私……」

月城柊は藤井絵の顔を平手打ちし、その指先は震えていた。

「あの時のことは、俺たちが君に申し訳なかった。だが、だからって凛をそこまで憎むのか? 人を雇ってあの子を辱めようとするほどに...

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