第8章

 五つ数える必要すらなかった。

 マルコは飢えた犬のようにペンへと飛びついた。指と尊厳、どちらを守るべきか――生存本能が瞬時に答えを弾き出したのだ。禁断症状に苦しむジャンキーのように激しく手を震わせながら、彼は急いで署名を書きなぐった。鼻水と血が『資産没収同意書』の上に滴り落ち、どす黒く醜い染みとなって広がっていく。

 ケイラもそれに続いた。あの忌々しいダイヤモンドがまだ食道に引っかかり、彼女を激しく苦しめ、絶えず空えずきを誘発している。彼女は泣き喚きながら『婚姻届』にペンを走らせた。恐怖が痛みを完全に凌駕していた。手首を切り落として記念品にするというラファエルの言葉が、決してハッタリで...

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