第27章

姑の水山静香から電話がかかってくるなんて、夏目南にとっては意外だった。

窓際のカフェに腰を下ろすと、テーブルの上にはコーヒーが1杯だけ。

夏目南はそれについて何も言わず、さっと店員を呼んで適当に1杯頼んでから、にこりと笑った。

「お義母さん、私に何かご用ですか?」

水山静香は夏目南を見つめ、普段ほとんど感情の出ない顔に、ふっと皺を寄せた。

――前と、どこか違う。

以前の彼女なら、自分の前でおどおどするほどではないにせよ、少なくとも自分が頼んでもいないコーヒーを勝手に追加するような真似はしなかったはずだ。

「夏目南。星辰グループに移って、仕事のほうはどうなの?」

本気で気にかけ...

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