第44章

夏目南と高市明里は、開発部とひとまずの方向性を擦り合わせると、すぐに手分けして動き始めた。

時間がない。

全員がゼンマイを限界まで巻き切ったみたいに、秒単位で仕事を詰めていく。

夏目南は、この速度が嫌いじゃなかった。以前は、一日がやけに長く感じたものだ。半分は期待で、もう半分は失望で――そんなふうに浪費していた。

なのに今は、足りない。

24時間ぜんぶ使っても、まだ足りない。

連日連夜の作業。その「最後」のほうで、身体が真っ先に抗議してきた。

つう、と。

温かい血が鼻腔から流れ落ちた。

最初は気にもしないで、ティッシュを取って強く押さえた。だが、滲むどころじゃない。鮮やかな...

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