第64章

新設された研究開発チームのリーダーとして、夏目南は上の方針に従い、初めてのチーム会議を招集した。

会議の場所は星辰グループ傘下の子会社。ここは周防グループ傘下企業とも取引があり、両社の開発部が合同で集まっても不自然ではない。余計な詮索を招かないための、いわば「無難な舞台」だった。

「まずは自己紹介から。夏目南と申します。星辰グループの研究開発エンジニアです。ここにお集まりの皆さんは、いずれも第一線の研究者でしょう。技術に境界はありません。今日この場に座った時点で、会社の垣根は消えています。これからは同じ研究チームとして、課題は共有、リソースも相互に融通し合う。団結して前に進みましょう」

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