第7章

夏目南は朝日知也に家まで送ってもらわず、以前自分で買ったマンションへ向かった。

広さはない。2LDKの、こぢんまりした部屋。室内はひっそりと静まり返り、家具には一式、白い防塵カバーが掛かったままだった。けれど、そんな場所だからこそ、彼女はようやく息をつけた。

スマホを開く。

まず会社のメール宛てに正式な退職願を送り、それから周防律にも、確認するようメッセージを入れた。

時間だけが、じりじりと過ぎていく。

返信は、来ない。

夏目南は時計を気にしながら、思わず考えてしまう。

今、周防律は何をしているのだろう、と。

もう夜の12時。

自分が家にいないことに気づいていないのか。

...

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