第70章

夏目南は私用で外出した件について、やはり詳細な報告書を提出し、自分から反省文まで書いた。結果としてこの件は大ごとにならず、彼女はそのまま研究開発へと戻っていった。

一方、周防律のオフィスには、不意の来客が現れていた。

宮原宏昭がへらへらと媚びた笑みを張りつける。

「娘婿さんよ、親戚同士はもっと行き来しなきゃだろ。俺が娘婿の会社に来たってのに、危うく外で止められるところだったぞ」

周防律は一瞥するだけで、目の底に走った嫌悪をすぐ隠した。

「俺に用?」

宮原宏昭は図々しくも向かいの椅子にどかっと座る。

「用ってほどでもないんだがな。ほら、もう年末だろ。今年うちと契約してた何社かが、...

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